絵解き曼荼羅 一、お釈迦さまにすがるイダイケ
[登録カテゴリー: 絵説き曼荼羅]
イダイケ夫人の心の叫びをお聞きになったお釈迦さまは、目連さまと阿難さまをイダイケの所にお遣わしになりました。そして自らも説法を中断して、王舎城にやって来られました。
イダイケ夫人は、お釈迦さまを見るなり、身につけていた首飾りをひきちぎりました。そして髪の毛を振り乱し、地面に身を投げ出して、泣き叫びながらこう言いました。
「お釈迦さま、私は昔どのような罪があって、こんな悪い子を産んでしまったのでしょうか。お釈迦さま、あなたはどのような因縁があって、ダイバダッタのような悪い人と従兄弟同士なのですか。」
首飾りや宝石、髪の毛は、この世の「煩悩」の象徴です。イダイケ夫人は、それらを全て捨て去って、お釈迦さまに対面しています。
イダイケは気づいたのです。どんなにお金を持っていようと、どんなに権力があろうとも、この世は儚いものであり、それに執着してもしようがないのだと。
一体どうしたら、この世の苦しみや悲しみから解放されるのでしょうか。
※「当麻まんだら絵解き」のご購入はこちらよりどうぞ
前へ
次へ
前の画面に戻る
閲覧数:006017
facebook area