絵解き曼荼羅 一、アジャセの怒り
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ビンバシャラ王がお城の奥深くに閉じ込められて、はや半月以上がたちました。
アジャセ王子は門番に尋ねました。
「父はまだ生きているのか?」
門番は答えます。
「…はい。イダイケ夫人が毎日、ビンバシャラ王の所に差し入れを持って来られています。そして目連さまと富楼那さまが空からやってきて、王に説法されています。王は今も生きておられます」
それを聞いたアジャセ王子は、怒りが頂点に達し、今度は母であるイダイケ夫人の所に怒鳴りこんでいきました。
この絵を見ますと、塀の中にはイダイケ夫人がビンバシャラ王と一緒にいます。塀の外側は、アジャセが白馬に乗って、八人の家来と共に王の所にやって来たところです。
アジャセ王子の怒りに触れたイダイケ夫人は、果たしてどうなってしまうのでしょうか。
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