絵解き曼荼羅 三、上の中の往生
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次は、上の中の往生の人です。
この絵は、部屋の中で一人のお坊さんがお経を読んでいます。お経の教えを理解して信じるという功徳によって、阿弥陀さまの極楽に往生できることをあらわしています。この人は、阿弥陀さま・観音さま・勢至さま、それに多くの菩薩さまに囲まれて、しかも、観音さまの差し出す紫金の蓮台に乗せられて往生できることを喜んでいます。
この絵には、二つの階段がありますが、これは心の持ち方で上の金剛の台にも、下の蓮華の台にも行けることを意味しています。また廊下があるのは、誰でも同じように往生できることをあらわしています。
仏さまが光明を放ってこの人を照らすと、一夜にして蓮華のつぼみがほころび、心の眼が開いて、浄土の仏さまの声が聞こえてきます。その時、この人は紫金の台から降りて、仏さまを敬い合掌します。七日を経て、もう思いのままに動くことができ、だんだんと悟りへと至ります。
こういう人を、「上の中の往生の人」と言います。
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