絵解き曼荼羅 二、極楽の大地を観る
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ここでは、極楽浄土の大地を連想します。この絵には、イダイケ夫人一人の姿しかなく、侍女の姿がありません。そのわけは、イダイケ夫人は阿弥陀さまのお心を知って悟ることができましたが、侍女はそれができなかったからです。
阿弥陀さまは、むかし法蔵菩薩であった時、悪ばかり作っている私たちを見かねて、誰も彼も差別なく救いたいと誓い、「四十八の本願」をたてられました。
この図の宮殿は、仏さまと私たちが一つとなった姿を、二階建ての塔に表したものです。雲に乗っているのは、法蔵菩薩が悟りをひらいて、阿弥陀さまとなってお越しになる姿です。
塔の左右に二階の宮殿があります。その塔と宮殿の間に二本の柱(まんだら塔)があるのは、左右対称の形で、平等の心を表しています。
疑いの多い凡夫を引き入れてお救い下さった阿弥陀さまの心を知って、悟ったのはイダイケ夫人です。
左にある菩提樹は、阿弥陀さまの本願を疑わず、信じて喜ぶ姿をあらわしています。それを讃えるように、楽器などが空に飛んでいます。光台は私たちを救い乗せる台地です。
これが極楽の大地を想い浮かべる宝地観です。
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