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総本山 誓願寺


 

 


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絵解き曼荼羅 二、極楽の宮殿を観る

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絵解き曼荼羅 二、極楽の宮殿を観るの画像1

 


第六番目の方法は、「宝楼観」です。

この絵は極楽の建物で、壇の上に三つの宮殿があります。中央は大きく、左右は少し小さいものです。

中央の宮殿は阿弥陀さまのお住まいですが、今はお留守で、いつもお座りになっている蓮華座のみが見えます。阿弥陀さまは私たちのために娑婆へお出かけになっています。

左右の宮殿は、その他の仏さまのいらっしゃるところです。この建物の中は空っぽです。諸仏の教えによって自力の修行をしても、なかなか悟るのはむずかしく、それができる人は少ない、ということをあらわしています。

この三つの宮殿は、また弥陀三尊を表現しています。

中央の宮殿には二人の童子がいて、一人は琵琶をひき、もう一人は合掌しています。これはお念仏の教えを受けて歓び、楽器を奏でて舞っているところです。その前には二つの柱(宝幢)があり、歓びを更に大きくしているのです。

建物の後に二本の菩提樹が見えます。物事は原因によって始まり、やがて結果となってあらわれる「因果」のことを、二本に示してあるのです。

このように、しっかりした台地に建物を建て、樹を植え、池を作り、極楽をあらわす想いを「宝楼観」といいます。壇の下で見ているイダイケ夫人や、末代の私たちも、お釈迦さまと阿弥陀さまのお導きによって、このすばらしい光景を観ることができるのです。

これが極楽の宮殿を想い浮かべる宝楼観です。

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