絵解き曼荼羅 二、極楽の池を観る
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第五番目の方法は、「宝池観」です。極楽にある池のようすを想います。
絵にある八つの池には、八つの功徳をもった水があります。①清らか、②香りよい、③なめらか、④冷たい、⑤まろやか、⑥味がよい、⑦のどこしよい、⑧体によい、という八つです。
私たちが念仏をすると、この池に蓮の花が咲きます。
蓮華は念仏、葉は智恵、花は慈悲をあらわし、四本の菩提樹は、寝ても覚めても常に念仏を忘れるなという教えをあらわしています。
この池は、私たち凡夫の心です。その心は、絶えずあちこちと揺れ動いていますが、一たびこの功徳の水を注いだなら、極楽の蓮の花を咲かせることができるのです。
私たち一人一人はそれぞれ異なっていますが、同じように蓮の花を咲かせられるのは、この八つの功徳の水のおかげです。
水がなければ、私たちは一日として暮らしていくことができません。草も木も枯れ、砂漠のようなありさまです。
「念仏という水を忘れると、信仰という草木が枯れてしまうのですよ。常に念仏を唱えなさい」という教えです。
これが極楽の池を想い浮かべる宝池観です。
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