絵解き曼荼羅 二、水と氷を観る
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極楽浄土に往生する方法の第二番目は、「水想観」です。
イダイケ夫人と侍女は、合掌して水面に向かっています。水は生きとし生ける者を生かします。その水面は波立つことなく、鏡のように我々の顔を映すことができます。西方極楽浄土の平安で清浄な水面を心に浮かべ、散乱しないようにします。少しでも雑念があれば、水面を揺らす波のように、心の映像もまた動揺して乱れます。
静かな水面を想い浮かべることができたなら、次に、この水が氷になり、さらに宝石になって美しく輝く様子を心に浮かべます。極楽浄土の大地も、このように美しく透きとおっているだろうと連想していきます。
そこに吹いてくる清涼な風は、美しい音楽を奏でます。それはまるでお釈迦さまの説法を聞くように、私たちにまことの心を起こさせます。
これが水と氷を想い浮かべる水想観です。
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