絵解き曼荼羅 二、真の阿弥陀さまを観る
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第九番目は、「真身観」です。真身とは、阿弥陀さまの真実のお姿です。ここでは、阿弥陀さまの真実のお姿を心の中に想い浮かべます。
阿弥陀さまのお体は、この上なく尊い金色に輝いています。その身長は、想像を絶するような大きさです。額の真ん中には、白毫という毛の塊があります。その塊は右に渦を巻いていて、山のような大きさです。眼は、海のように大きく青く澄んでいます。お体にあるすべての毛穴からは、光が放たれています。
また背後には、巨大な光の輪があります。その中には、無数の仏さまがおられ、それぞれの仏さまには、また無数の菩薩さまが従っておられます。無数の仏さまもまた、はかりしれない光を放ち、その光は、お念仏を称える私たちすべてを照らして下さるのです。
このように、阿弥陀さまのお体には、色々な特徴がありますが、まず第一に集中すべきところは白毫です。はかりしれない光を放つ白毫に集中すれば、阿弥陀さまのお体はもとより、すべての仏さまの姿を拝むことができます。
仏さまのお体を想い浮かべるということは、仏さまの心を知るということです。仏さまの心とは、大きな慈悲の心です。仏さまは限りない慈しみの心をもって、私たちを見守って下さっています。
私たちは、生きていく上で様々な罪を犯しています。そのことに気づき、阿弥陀さまを念ずるならば、臨終の時には、阿弥陀さまみずから、菩薩さまたちを引き連れてお迎えに来て下さるのです。お経の「光明遍照、十方世界、念仏衆生、摂取不捨」の文は、まさに「真身観」の極意を示しています。
これが阿弥陀さまの真実のお姿を想い浮かべる真身観です。
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