絵解き曼荼羅 四、極上の生まれ方
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前項では「九種類の往生」のうち、上の上の往生以外は、お池の中で生まれるとお話しました。ここでは、上の上の往生の様子をお話しします。
極楽浄土に生まれる九種類の人は、みな平等に仏になります。ただ、蓮の花が開くまでの時間が異なります。上の上の人は、瞬く間に極楽浄土の台の上に生まれることができます。
絵にあります台は、金剛台といい、上の上の人はお池の中ではなく、この台に生まれます。この時、すでに仏さまと同じ位であることをあらわしています。
台に座っている二人の往生人の上に、二人の菩薩さまがおられます。左手に未敷蓮華(つぼみの蓮の花)を持ち、右手で「花よ開け」と念じておられる観音さまと、両手を合わせて合掌しておられる勢至さまです。
蓮の花は、泥の中にあっても、その泥にけがされません。それと同じように、仏さまのお徳もまた、けがれがないことをあらわしています。
そして、今まさに極楽に生まれた二人は、この菩薩さまがたに法衣を着せていただき、仏さまの仲間入りをしたのです。
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