絵解き曼荼羅 四、極楽のお池その二
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極楽に行った人は、お浄土のお池の蓮華の中に生まれます。これを「蓮華化生」といいます。そのお池の水は、甘く、やわらかく、澄みきるなど、八つの功徳のある水です。
お池の中央には、九種類の往生、すなわち「上の上」から「下の下」までの人たちが描かれています。ただし、「上の上」は阿弥陀さまのいらっしゃる台の上にいますので、お池の中には八種類の往生の人です。
蓮華のつぼみの中に、はだかの童子がいます。この人は、極楽に到着しても、長いこと蓮華の中で過ごさなければなりません。それだけこの世で積んだ罪が深かったということです。その隣の菩薩さまは、つぼみの蓮華がようやく開いて、仏の教えに触れられた時の姿で、蓮華の台に座って合掌しています。
極楽のお池の中では、水に手を打ち、蓮のつぼみで遊ぶ裸の童子の姿が多く見られます。仏さまは、童子が楽しげに遊ぶ姿を見せて、私たちを極楽浄土にお誘い下さっているのです。
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