絵解き曼荼羅 四、極楽浄土に還った私
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極楽浄土のお池で生まれた仏さまの子どもは、やがて阿弥陀さまと対面することとなります。それはまるで、長い年月、離れ離れになっていた親子が再会するのと同じです。親は、もともといるべき場所に戻ってきた子どもを、優しくあたたかく迎え入れます。
この絵は、極楽浄土に再び戻ってきた私たちを、阿弥陀さまが大きな大きなお慈悲で「おかえりなさい」と迎えて下さっている場面です。
「慈悲」とは「慈しみ悲しみ」と書きます。阿弥陀さまは、私たちがこの世で味わった苦しみや悲しみ、つらかった事や寂しかった事を全部受け止めてくれます。「南無阿弥陀仏」とお名前を称える人を、何の隔てもなく一人残さず救いとって下さいます。
慈しみあふれる阿弥陀さまの極楽浄土に「ただいま」と還ってゆける私たちは、なんと幸せなことでしょう。ただただ手を合わせ、「南無阿弥陀仏」と称えずにはいられません。
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