絵解き曼荼羅 四、阿弥陀さまの光
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この絵は、まんだらの真ん中におられます阿弥陀さま(中尊)の後光の中の宝塔です。
まんだらの向かって左「序分」には、お釈迦さまが額の白毫から光を放って十方諸仏の浄土をあらわされたことが説かれています。阿弥陀さまから放たれた光から、美しい極楽浄土があらわれているのです。この絵は、阿弥陀さまから放たれた五色の光の姿です。
中央の二重の宝塔は、私たちの体を表しています。五大または五輪といいます。五大とは、地・水・火・風・空で、私たちの体は、この五つからできています。すなわち、肉や皮膚は地、血や汗は水、体温は火、吸ったり吐いたりする息は風、とらえ所のない心は空です。お年忌やお施餓鬼のお塔婆も、上から空・風・火・水・地で、この形になっています。
宝塔の下の重には、阿弥陀三尊さまがおられ、塔の両脇には、供物の花を捧げる菩薩さまがおられます。
左右の橋の上にも塔があり、塔の中には阿弥陀さま、その両脇には、観音さまと勢至さまがおられます。
上空には、楽器が飛んでいます。向かって右には笛、左には笙が飛んでいます。共に阿弥陀さまの大慈悲を教えています。
阿弥陀さまから放たれた光の世界は、悩み多き私たちのために極楽浄土のすばらしいようすを教えて下さっているのです。
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